開業して赤字になる恐れは? 収支の正確なシミュレーションを
収支計画は月ごとに計算します。
まず、月当たりの総売り上げを計算してください。
美容室他サロン系のお店なら
「客単価×毎日の来店客数×月あたりの営業日数」
月会費制の教室やスタジオ系の施設なら
「会員数×月会費」
で計算できます。
次に、経費の総額を計算します。
材料費や光熱費、賃料や人件費、債務や広告宣伝費……と、さまざまな目的で経費が発生するはずです。
最後に、総売り上げから経費の総額を引き算します。
その結果がマイナスになるようであれば、赤字になってしまうことを意味します。
資金繰りをどうするか? 自己資金から融資の利用まで
どれくらいの資金を用意できるのかをしっかり考えてみてください。
検討できるのは以下のような方法です。
- 自己資金
いわゆる、預貯金等。 - 借入金
[家族や友人等に借りるという手がありますが、←これは3へ]
銀行などの金融機関や国民生活金融公庫のような公的な機関を利用するのが一般的です。 - 出資・投資
お店コンセプトや事業計画を評価してくれる投資家を探すという手もあります。あるいは、もっとも身近なのは親や家族、友人などからの支援や出資を利用する方も多い。(融資機関側はこれも自己資金とみなしてくれる場合もあります)
また最近はクラウドファンディングでお金を集めるという手も使えるかもしれません。
これらの中で、実現性が高いのは1.と2.です。
実行予算の想定~見落としのない事業計画を立てよう~
開業する際に必要となる費用をリストアップして、すべての予算配分バランスを把握する作業です。
店舗確保のためにかかる費用や備品の購入費用、開業からしばらくの間の運転資金ほか、さまざまな費用が発生します。
そして、重要ななことは実行予算の総額が、準備できる資金の総額を上回らないようにすることです。
オーバーしてしまう場合は、計画を大幅に見直さないといけません。